●ツインゴッデスの傾向と対策 : CLUB-JFL研究所 客員研究員 編 集長(あみ あつなが)
さて、よもやの展開でだいぶ情報が集まってきたため、これを収集・分析したい。どなたかが指摘されていたとおり、情報はその質こそが重要であり、的確な分析が必要なのである。
改版・04/08/13現在
○発見地域
当初は圧倒的に東京が多かったが、ここにきてネットオークションでの入手が増えてきている。近年のネットオークションの発展は、地域中古店にとっての脅威となっており、閉店する中古屋が多くなっていたり、中古店が自らネットに出品するケースも増えてきている。
この傾向からするとネット上での検索も入念に行う必要があるが、問題は出品者がこのCDの価値を理解しているかどうかが微妙だというところであろう。
とはいえ、このままだと分析グラフがあまり面白くならないので、東京以外での発見を切に願いたいところである。
○店
当然ながら、ここでもネットオークションの比率が高まっている。残念ながら、中古CD最大の達成感を得られるといわれる、古書店での発掘例がまだ見られない点である。古書店での発掘は安価な場合が多く、ぜひ諸兄には挑戦してもらいたいものである。
○カテゴリ
店のどこを探すか、という点では、やはり「ゆ」の欄の確率が高いようだ。湯川も含めると、半数がこのCDを「湯川とーべん」のCDと認知しているようである。
○コンディション
結構重要なCDの状態であるが、ほとんどが帯付の状態で発見されている。このCDは、帯の存在のあるなしが、お店の人の分類に大きな影響を与える。帯付が多い点が、「ゆ」に分類される要因のようである。
○価格
価格は予想外に1000円以下が圧倒的に多いが、オークションで6700円という記録が出た。これはやはり、CDの希少性によるものであり、需給バランスがひとたび釣り合えば、この価格でも購入できるとは限らないであろう。
しかし、湯川とーべんファンが依然として総じて貧乏であることには変わりはなく、価格の上昇傾向は限られるものと思われる。オークションでは、最低二人の入札者が応札しあわないと価格上昇につながらない構造であり、普段ライヴ会場で見かける顔の中から貧乏でなさそうな人物を二人探すだけでも相当困難であることがその理由である。
また、もう一つ考慮すべき事象は、「とーべんファンはハイテクに弱い。」という点かもしれない。どんなに需要があっても、パソコンを使いこなす力がないと、ネットオークションでは意味がないのである。
○購入時期
2000年前後に集中していたが、今年になっての発見報告が相次いでいる。長引く不況にとーべんファンの経済力に限界が来ている、という結果でないことを、心から祈りたい。
しかし、発売直後に購入した、という報告が全くないのは注目すべきである。みんな知らなかったんだろうなぁ、、。
○盤種
ここで注目すべきは、見本盤の存在が明らかになったことである。この見本盤とは、業界内での宣伝や、ラジオでのオンエア用、または演奏参加者への贈答用など、関係者に貸与・配布されるものであり、これらは非売品扱いとなる。つまり、印税通知の枚数には含まれていないものが存在している、ということを意味するのである。つまり、20枚目以降の存在の証明がされた、という画期的な出来事なのである。昨今の発見報告で、「もう残っていないよね」と諦めていた諸君。まだ希望はあるのだ。ネバー、ネバー、ネバー、サレンダー精神でがんばることである。
一方、中古盤にありがちなレンタル品の発見事例はまだない。まあ、貸している店があったのかどうか自体が良くわからないのではあるが。
◎結論
これらを総合すると、東京で自分の記念日に何かのついでに中古屋に寄って、「ゆ」の欄を見る。というのが対策であることには変わりはない。その際には1500円程度の現金を持っていることが必要であることは言うまでも無い。ネット検索の場合は、多少予算を多めにとっておく必要があるだろう。